[東京 26日 ロイター] - オーストラリアが次期潜水艦の共同開発相手にフランスを選んだことを受け、日本は選定に漏れた理由を豪政府に求める方針だ。日本は2年前から豪側と協議し、防衛協力関係を強める日豪間の象徴とすることを目指していた。

中谷元防衛相は26日午後、防衛省で記者団に対し「選ばれず、たいへん残念に思う」と語った。そのうえで、「豪側に説明を求め、その結果をしっかり今後の業務に反映したい」と語った。

豪政府から結果の連絡が入ったのは25日。ターンブル首相から安倍晋三首相に、ペイン国防相から中谷防衛相に、ビショップ外相から岸田文雄外相にそれぞれ電話がかかってきた。

フランスの政府系造船企業DCNSの提案を選んだと報告があったという。中谷防衛相はそのときにもペイン国防相に理由を求めたが、仏案が豪州の求める独自の要求に合っていた、とだけ説明されたという。

アジア大平洋地域で中国の影響力が拡大する中、日本は豪州を準同盟国とし、安全保障の関係を強化しようとしてきた。最高機密とされる潜水艦の共同開発はその中核として位置づけられ、2年前から両国で協議をしてきた。

中谷防衛相は、「特別な戦略的なパートナーというのは変わらない。南シナ海を含めたアジア大平洋地域の安定を図ることでも一致しており、両国が協力できることは多々ある」と述べた。

(久保信博)