[ベルリン 20日 ロイター] - ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長は20日、ユーロ圏の金融安定網である欧州安定メカニズム(ESM)について、欧州版の国際通貨基金(IMF)になるべきだとの見方を示した。

ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)に語った。

デイセルブルム議長は「ユーロ圏の救済基金であるESMが中長期的に欧州にとってのIMFとなることは大いに理にかなっている」と述べた。長期的には、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、IMFで構成するギリシャに対する国際債権者団(トロイカ)の解体を意味するとした。「ECBはトロイカでの役割についてますます違和感を感じているが、これは無理もない」と述べたほか、欧州委員会には他に集中すべき「重要な任務」があるとした。

ESMは「現在IMFだけが有している技術的な知見を積み上げる」べきだと主張した。

ギリシャ救済についてトロイカはそれぞれの現在の役割を維持すべきだとした上で、IMFには現在も新たな支援プログラムを決定することが期待されているとした。夏までにそうなれば「大歓迎だ」とした。

9月に総選挙を迎えるドイツは、ギリシャに新たな資金を拠出する前にIMFに支援に参加してもらいたい意向だ。ただ債務救済のほか、18年の救済プログラム終了後にギリシャが維持すべき財政目標についてIMFと意見が対立している。IMFはギリシャの債務額は持続不可能だとしている。

デイセルブルム氏は融資の前提となる財政再建の審査は長引くだろうとの見方を示し、4月にマルタで行われるユーロ圏財務相会合までにトロイカが協議を終えることはないだろうと付け加えた。

ドイツのショイブレ財務相もFAZへの投稿で、危機管理向上のためにESMを欧州版のIMFにすべきだとした。「ESMのプログラムの承認が得られれば、債務再編に携わる債権団は将来的に、明確で予測可能な指針に基づくことができる」とし、公的債務再編に関して透明性ある予測可能な仕組みがあれば、市場規律は強化され、EU基本条約(リスボン条約)に盛り込まれている「ノー・ベイルアウト(非救済)」の原理を補強するとした。