[ブリュッセル 23日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は、新型コロナウイルスワクチンの輸出制限を24日に強化する見通しだ。EU当局者が明らかにした。英国や接種率が高い他の地域への輸出を阻止する可能性があるほか、ワクチン供給が契約期間の終盤にずれ込むメーカーの製品も輸出制限の対象になるという。

制限強化は、EUに対するワクチン供給の不足がたとえわずかであっても回避するという狙いがある。EU当局者は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンも対象となる可能性があるとの見方を示した。

欧州委の決定について直接知るこの当局者によると、米英などワクチンを製造している国がEUへの輸出を許可しない場合も、EUからの出荷阻止につながる可能性がある。

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EUは今月、現行の輸出管理制度を使って英アストラゼネカ製ワクチンのオーストラリア向け輸出を阻止した。

1月末に導入された現在の枠組みでは、ワクチンメーカーが契約した四半期の供給目標を達成しない場合に限って発動可能となっている。アストラゼネカ製ワクチンは、同社がEUに第1・四半期の供給量削減を通知したことを受けて輸出が阻止された。

制限強化は24日に実施される見込みだが、メーカーが契約した四半期の供給量を満たす場合でも、納入時期が期末にずれ込めばEUによる輸出阻止が可能になる。

J&JはEUに対し4─6月に5500万回分の供給を約束しているが、出荷開始は4月後半になる可能性が高いとの見通しを示している。

EU当局者はこれについて、ワクチンメーカーの供給ずれ込みに関する規定修正の影響を受ける可能性があるとの見方を示した。その上で、全てのワクチンメーカーが対象になり得ると述べた。