[深セン(中国) 13日 ロイター] - 中国南部の深セン市にある不動産開発大手、中国恒大集団の本社に13日、金融商品の償還やその他債権の返済を求めて約100人の投資家が押しかけ、現場は緊迫した雰囲気となった。

中国メディアの財新によると、同社幹部で富裕層向け資産管理部門の責任者、杜亮氏は同日朝、抗議のためロビーに集まった投資家に対し、理財商品の償還に向けた会社側の提案を読み上げたが、投資家側はこれを拒否した様子だった。昼ごろには正面入口の前に60人強の警備員が横一列に並んで壁を作った。

投資家の一人、王さんは「会社側は返済に2年かかると言っているが、保証はない。年末までに経営破綻するのではないかと私は心配している」と語った。王さんは恒大に勤務し、同社にこれまで10万元(1万5497ドル)を投資し、親戚らも約100万元を投資したという。

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財新によると、恒大は同日朝、投資家に対し、満期を迎えた商品の元本と利息の10%をまず支払い、残りは四半期ごとに10%ずつ分割して償還することなどを提案した。同社は10日、満期を迎えた理財商品をできる限り早期に全額償還すると約束していた。

同社は13日遅く、同社の経営破綻や事業再編に関するネット上の憶測は「全く正しくない」と強調。声明で、同社は「未曽有の苦境」に直面しているが、顧客の権利と利益を守るために総力を挙げると表明した。

抗議に集まった投資家は「恒大、金を返せ!」と叫び、警備員の間を割って入ろうとするなど、現場は緊迫した雰囲気に包まれた。

現場にいた杜氏を含む3人の会社側の担当者はロイターの質問に答えなかった。恒大の広報担当部門や深センの警察は投資家の抗議についてコメントしなかった。